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ツァイスレンズを使ってみましょう

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ツァイスレンズ 4stインプレッションです♪

 そんな訳でポートレートに必要なレンズを揃えて主力レンズとして使い始めた“Carl Zeiss”レンズですが、主観的な評価は『カミソリのような切れ味』『真綿のようなボケ味』『油絵のような色合い』『その場の空気をも写す』『被写体では無く撮影者の技量を写す』『雪の白を表現できる唯一のレンズ』『ビロードのようなグラデーション』『神の目』『レンズの皇帝』等々・・・ 様々言われており今更私などが付け加える事もありませんので、客観的な評価をして見ようって事で何時ものテストチャートを使って実写してみましょう〜

 まぁ〜 カールツァイスは実際に被写体を写した時の状態を重視しておりテストチャート等の結果は芳しくないって話は聞いておりますが、MTF特性と同じように一つの性能に関する情報ではありますので何かの参考になれば幸いです。

 テストの設定ですが、使用するチャート自体は何時もの“みなみ”さま作成の“A4サイズ”の物ですが、前回のテストと同じようにチャート紙自体を縦位置に設定する事で撮影距離を大きく取り擬似的に“A3サイズ”として使っており、チャートが横位置になるように“90度回転”させて現像、チャート部分をトリミングしています。

 また、今回はPhotoshopでの加工は行わず、RAWで撮影したデータを“DPP”でピクチャースタイル“忠実設定”、ホワイトバランス“6,000K”、シャープネス“3”で現像しています。

 ※各写真をクリックするとチャート中央部の原寸大が表示されます。

 って事で、先ずは主力のプラナー群からテストして見ます。

 
 Carl Zeiss Planar T* 1.2/55 mm MMG 100 Jahre
カメラ:EOS-5D
レンズ:P1.2/55
シャッター速度:1/200
絞り数値:F/1.2
露出補正:0
デジタル補正:+0.1
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:55.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:P1.2/55
シャッター速度:1/25
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:55.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:P1.2/55
シャッター速度:1/6
絞り数値:F/8.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:55.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル

 先ずは焦点距離の短い“Planar T* 1.2/55 mm MMG 100年記念”からテストですが、これ程の巨大な鏡筒を持ってしても開放では周辺減光が見られますし、僅かながら樽型のディストーションが残っております。
 しかしながら描写自体は開放からf/1.2とは思えない解像度を示しており、f/4.0〜8.0と絞るごとに更に先鋭度が増していきます。 f/8.0に至っては、これ以上のシャープさは必要ないと思わせるほどの解像度を示します。

 また、開放が若干青みを感じるくらいで絞りを変えても色合いに変化が無く、癖の無い描写は非常に使い易いのでは無いでしょうか。

 
 Carl Zeiss S-Planar T* 2.8/60 mm AEG
カメラ:EOS-5D
レンズ:SP2.8/60
シャッター速度:1/40
絞り数値:F/2.8
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:60.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:SP2.8/60
シャッター速度:1/25
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:60.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:SP2.8/60
シャッター速度:1/6
絞り数値:F/8.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:60.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル

 続いては、現在はマクロプラナーと呼ばれている“S-Planar T* 2.8/60 mm AEG”ですが、他のプラナーに対して開放でもf/2.8という事を割り引いて考える必要はありますが、さすがにマクロレンズだけに開放から十分な解像度を示しており絞っていっても殆ど変わりない安定した描写を見せます。

 また、マクロレンズだけあってディストーションも良好に補正されており実用上気になる事はないと思いますし、絞りによる色合いの変化もありません。

 
 Carl Zeiss Planar T* 1.2/85 mm AEG 50 Years
カメラ:EOS-5D
レンズ:P1.2/85
シャッター速度:1/200
絞り数値:F/1.2
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:P1.2/85
シャッター速度:1/25
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.5
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:P1.2/85
シャッター速度:1/6
絞り数値:F/8.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.5
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル

 今度は、プラナーの限定レンズでも一番人気といわれる“Planar T* 1.2/85 mm AEG 50周年”ですが、同じf/1.2開放の“Planar T* 1.2/55 mm MMG 100年記念”と比べれば若干甘さを感じる開放描写ですが一段絞れば十分な性能を発揮します。 また、f/8.0を過ぎると若干甘くなってくるようで、f/5.6辺りが最高の解像度を示すようです。

 開放では若干の周辺減光や青味も見られますが、ディストーションは良好に補正されており実際の使用で気になる事はないと思います。

 
 Carl Zeiss Planar T* 2.0/100 mm AEG
カメラ:EOS-5D
レンズ:P2.0/100
シャッター速度:1/80
絞り数値:F/2.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.1
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:100.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:P2.0/100
シャッター速度:1/25
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:100.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:P2.0/100
シャッター速度:1/6
絞り数値:F/8.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:100.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル

 “Planar T* 2.0/100 mm AEG”は、どうしても85 mmに人気が集まり勝ちって事で影が薄い不運のレンズといわれますがピントの山も見易くお勧めのレンズではあります。

 開放では若干甘さはありますが一段絞れば十分に実用範囲に入ります。 ただ、この個体は所有レンズの中では唯一程度があまり良くない物ですのでハンデがあるものと思いますが、f/4.0〜8.0のピーク性能でもP1.2/55やP1.2/85のスーパーレンズと比べれば厳しいものがあります。

 また、ディストーションは良好に補正されていますが、f/8.0より絞るとアンバー気味の色合いを感じるようです。

 
 Carl Zeiss Planar T* 2.0/135 mm MMG 60 Years
カメラ:EOS-5D
レンズ:P2.0/135
シャッター速度:1/80
絞り数値:F/2.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.1
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:135.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:P2.0/135
シャッター速度:1/25
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.1
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:135.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル
カメラ:EOS-5D
レンズ:P2.0/135
シャッター速度:1/6
絞り数値:F/8.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.1
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:135.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル

 最後に三本目の限定レンズ“Planar T* 2.0/135 mm MMG 60周年”ですが、このレンズは上記二本のスーパーレンズとは違って通常販売のレンズが60周年を機に限定化された物で性能的には厳しいものがあります。

 解像度だけで言えば、キヤノンの神レンズといわれる“EF135/2.0L USM”に完全に負けており価格の価値はありませんが、プラナーらしい線の細い繊細な描写は好感が持てますし、ディストーションはほぼ完全に補正されております。

 また、今回のテストではf/8.0でシャッター速度が1/6って事で135 mmのレンズではブレが目立っております。

 
 総評・・・

 って事でプラナー群のテストをしてみたんですが、思った通りに定量的なテストでは“Planar T* 1.2/55 mm MMG 100年記念”“Planar T* 1.2/85 mm AEG 50周年”“S-Planar T* 2.8/60 mm AEG”のスーパーレンズを除けば驚くような高性能って感じではないですよね。

 特に(プラナーでは)最新設計の光学系である“Planar T* 1.2/55 mm MMG 100年記念”の優秀さは今回のチャートテストでも秀でているものがあります。 余程の高解像度を必要とする特殊な状況でなければf/1.2の開放から安心して使う事が出来、他のレンズでは表現できない表現を可能とするでしょう。

 また、他にプラナーのマクロレンズを持っていないために比較する事は出来ませんが、“S-Planar T* 2.8/60 mm AEG”もf/2.8の開放絞りから安定した高性能を発揮しており、とても30年以上前のレンズとは思えません。

 まぁ〜 全般的な印象としてはレンズは価格相応っていうか、高価なレンズは伊達に高くないって事でしょうか? 今回のチャート評価で価格対比で疑問符が付くのは“Planar T* 2.0/135 mm MMG 60周年”だけすが、このレンズは卓越した高性能を評価されているわけではなく、広い条件での安定した性能を評価されているレンズですので実写でなければ実力を発揮しきれないようです。

 最後にプラナー全般的な印象ですが、やはりキヤノンのレンズに比べて線の細い繊細な描写をするのが特徴的で、女性ポートレート等で重宝されるのも頷けますし、プラナー(平坦)っていうだけにディストーションが良く抑えられているのも特徴ですね。

 
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