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EOS-5D 12th Impression Making
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EOS-5Dを使ってみましょう

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EOS-5D 12thインプレッションです♪

 そんな事で今回も新しいレンズを購入したんですが、先日のロケ前に“M(偽名)さん”と合流して某リサイクルショップを覗いているとショーケースに“Nikon Ai”やら“Canon FD”やら“コンタックス”等々、予想外に多数のマニュアルレンズが展示されておりましたが、 その中の“Nikon Ai 50 mm F/1.2”が目にとまります・・・

 “19,600円”のプライスは安く感じましたが、何分にもニコンの中古レンズの相場など知りませんし、レンズの程度も落ち着いて見ている暇も無く(金も無かったし・・・笑)、その場は後にしました・・・

 しかし、どうしても気になり、後日ネットでレンズの評価や中古相場を検索してみると、性能評価はオールド大口径レンズにありがちな賛否両論ですが、価格の方は“30,000円”程度で、

 「それなら、使ってみて悪ければ売れば良いや」

 って事で、今一度行ってみると同じように展示されており、ショーケースをあけて見せてもらうとフロント・リヤキャップを含む付属品一式が無いだけで、本体はほとんど無傷ゴムリングも痛んでいない状態でレンズ内にもひとつのゴミも無く、絞りリングやフォーカスリングの動きもスムーズな“自己評価AB品”状態で、実際に使う分には全く問題が無いようですので購入決定です。

 さあ〜 ってなわけで持ち帰ったレンズですが、何せ生まれて初めて使う“Nikonのレンズ”です。 果たしてキヤノンのレンズとは違うものなのでしょうか? さっそくマウントアダプターを購入してテストしてみましょう〜

 
 F/1.2 開放・・・

Nikon Ai 50/1.2

室内(自然光)
 右側の窓より外光あり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/640
絞り数値:F/1.2
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:50.0 mm
ホワイトバランス:5500K
AFモード:マニュアル

 そんな事で、手持ちの50 mm標準レンズの三本“Canon EF 50 mm F/1.4 USM”“Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 mm ZS”“Nikon Ai 50 mm F/1.2”を揃えて違いをテストしてみますが、全て全く同じ状態で撮影して同じパラメータで現像、フォトショップで調整しています。 また、ホワイトバランスはEFレンズの合わせて“5500K”で固定しています。

 先ずは、“f/1.2”の開放撮影です。 これは“Ai 50/1.2”にしかありませんので比べるすべもありませんが、さすがにf/1.4よりも更に甘い描写で周辺減光も含めて周辺の画質低下も大きなものがあるようです。 また、EFレンズに比べて“青っぽい色”でニコンのレンズはこういう色なんでしょうか?

 
 F/1.4・・・

上:
 Canon EF50/1.4 USM

中:
 Planar T* 1.4/50 ZS

下:
 Nikon Ai 50/1.4

室内(自然光)
 右側の窓より外光あり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/500
絞り数値:F/1.4
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:50.0 mm
ホワイトバランス:5500K
AFモード:マニュアル


まあ〜 “Ai 50/1.4”のf/1.2はオマケって事で、揃った“f/1.4”での比較ですが・・・

中心部画質
解像度はPlanar 1.4/50が最も高く開放から十分にシャープで線の細い描写は好感が持てます。
次点でAi 50/1.2、最も甘いのがEF 50/1.4のようですね。

周辺部画質
画質の低下が最も少ないのはEF 50/1.4で、かなり均一な描写をしています。
次点でPlanar 1.4/50、Ai 50/1.2は解像度低下が大きいようですね。

周辺減光
Planar 1.4/50が若干少ないレベルで、EF 50/1.4やAi 50/1.2は目立つ減光がありますね。

色合い
Planar 1.4/50がコントラストが高いせいか白に濁りが少なく良好ですね。
Ai 50/1.2は開放時と同じように若干青みがありますね。

 
 F/2.0・・・

上:
 Canon EF50/1.4 USM

中:
 Planar T* 1.4/50 ZS

下:
 Nikon Ai 50/1.4

室内(自然光)
 右側の窓より外光あり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/320
絞り数値:F/2.0
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:50.0 mm
ホワイトバランス:5500K
AFモード:マニュアル


一段絞って“f/2.0”での比較ですが・・・

中心部画質
解像度はPlanar 1.4/50が圧倒的にシャープで文句のない描写をします。
次点でAi 50/1.2がシャープ、EF 50/1.4は甘い描写ですね。

周辺部画質
開放と変わらずEF 50/1.4が良好なな描写をしています。
Planar 1.4/50とAi 50/1.2は解像度低下が大きいようですね。

周辺減光
Planar 1.4/50がほとんど問題のないレベルで、EF 50/1.4やAi 50/1.2は周辺減光が残っています。

色合い
Planar 1.4/50がコントラストが高いせいか白に濁りが少なく良好ですね。
Ai 50/1.2は開放時と同じように若干青みがありますね。

 
 F/2.8・・・

上:
 Canon EF50/1.4 USM

中:
 Planar T* 1.4/50 ZS

下:
 Nikon Ai 50/1.4

室内(自然光)
 右側の窓より外光あり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/160
絞り数値:F/2.8
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:50.0 mm
ホワイトバランス:5500K
AFモード:マニュアル


二段絞って“f/2.8”での比較です・・・

中心部画質
Planar 1.4/50、EF 50/1.4が共に十分な解像度を見せますが、Planar 1.4/50の方が線が細い分シャープ感が高いですね。
Ai 50/1.2は、まだ甘いようです。

周辺部画質
相変わらずEF 50/1.4が良好なな描写をしています。
Planar 1.4/50とAi 50/1.2は解像度低下が若干残っています。

周辺減光
Planar 1.4/50が全く問題のないレベルで、EF 50/1.4が若干、Ai 50/1.2は周辺減光が残っています。

色合い
Planar 1.4/50が相変わらず白が綺麗に出ており、Ai 50/1.2は開放時と同じように若干青みがありますね。

 
 F/4.0・・・

上:
 Canon EF50/1.4 USM

中:
 Planar T* 1.4/50 ZS

下:
 Nikon Ai 50/1.4

室内(自然光)
 右側の窓より外光あり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/80
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:50.0 mm
ホワイトバランス:5500K
AFモード:マニュアル


さらに絞って“f/4.0”での比較です・・・

中心部画質
さすがに、ここまで絞ればどのレンズも良好な解像感を示しますが、若干EF 50/1.4が勝っているでしょうか?

周辺部画質
相変わらずEF 50/1.4とPlanar 1.4/50が良好で、Ai 50/1.2は解像度低下が若干あるようです。

周辺減光
Planar 1.4/50とEF 50/1.4は全く問題のないレベルで、Ai 50/1.2が若干の周辺減光が残っています。

色合い
Planar 1.4/50が相変わらず白が綺麗に出ており、Ai 50/1.2は若干青みがありますが、差が縮まっており問題のないレベルですね。

 
 F/5.6・・・

上:
 Canon EF50/1.4 USM

中:
 Planar T* 1.4/50 ZS

下:
 Nikon Ai 50/1.4

室内(自然光)
 右側の窓より外光あり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/40
絞り数値:F/5.6
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:50.0 mm
ホワイトバランス:5500K
AFモード:マニュアル


さらに絞って“f/5.6”での比較です・・・

中心部画質
さすがに、どのレンズの解像度もピークの状態で良好な解像感を示しますが、若干EF 50/1.4が勝っているでしょうか?

周辺部画質
相変わらずEF 50/1.4が若干良いようですが、Planar 1.4/50、Ai 50/1.2共に良好な解像感です。

周辺減光
どのレンズも問題ありませんね。

色合い
Ai 50/1.2が相変わらず若干青いようですが、EF 50/1.4とPlanar 1.4/50の違いはほとんど感じなくなりましたね。

 
 F/8.0・・・

上:
 Canon EF50/1.4 USM

中:
 Planar T* 1.4/50 ZS

下:
 Nikon Ai 50/1.4

室内(自然光)
 右側の窓より外光あり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/20
絞り数値:F/8.0
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:50.0 mm
ホワイトバランス:5500K
AFモード:マニュアル


さらに絞って“f/8.0”での比較です・・・

中心部画質
Planar 1.4/50が僅かな甘さを残すようですが、EF 50/1.4とAi 50/1.2は非常にシャープな解像感を示します。

周辺部画質
相変わらずEF 50/1.4が若干良いようですが、Planar 1.4/50、Ai 50/1.2共にほとんど差のない解像感です。

周辺減光
どのレンズも問題ありませんね。

色合い
ほとんど違いがないようです。

 
 総評・・・

 って事で、保有する50 mm標準レンズのテストをしてみましたが、全般的なレンズの特徴は、

Canon EF 50 mm F/1.4 USM
 開放付近では甘い描写ですが、f/2.8以上に絞れば十分な解像度と周辺まで安定した画質で、若干太い線の描写が男性的な力強い画を写します。

Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 mm ZS
 開放付近から安定した性能でコントラストが高く線の細い繊細な描写をしますが、解像度が上がってくるf/2.0以降でも若干の甘さを残した独特の画を写します。

Nikon Ai 50 mm F/1.2
 開放絞りf/1.2の明るさを誇りますが、f/2.8程度までは甘さが残り周辺の画質低下も大きいです。 f/5.6程度以上絞れば、見違えるような線の細いシャープな解像感を楽しめます。

 そんな事で、やはり女性ポートレートには繊細な描写の“Planar T* 1.4/50 mm ZS”が合っているようで、男性ポートレートやスナップには“EF 50 mm F/1.4 USM”、十分に絞って使う風景などには“Ai 50 mm F/1.2”が合っているでしょうか?

 
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