そんな事で暫く使ってきた“Carl Zeiss”レンズですが、コシナ製の新シリーズを除けば全てが生産終了品ですので伝説や思い込みにより正統な評価が難しいのが現状ですね。 ましてや限定品に至ってはコレクションアイテムや投機目的の品と成り果てて購入後一度も開封されることもなく防湿庫で眠っているのが大多数って現状です。 そこで、Karasuが最も使う頻度の高い中望遠レンズの85 mmをポートレートで撮り比べてみましょう。
って事で今回テストの上がるのが、当家使用頻度No.1のキヤノンの誇るポートレートレンズ最終兵器“EF85/1.2L USM”、ツァイス究極のポートレートレンズ50周年限定“Planar T* 1.2/85 AEG”、タムロン伝統のポートレートマクロ“SP AF 90 mm F/2.8 Di macro 1:1”の何れも劣らぬ高い評価の与えられているレンズです。
先ずは、キヤノン伝統のF/1.2を誇る大口径ポートレートレンズ“EF85/1.2L USM”。 そのガラスの塊のような重量感やギリギリまで取られた前後の大口径レンズの風貌は圧倒的存在感を感じさせます。 写りもフォーカスの遅さ以外はポートレート使用において高評価を得ています。
次は、カール ツァイスのポートレートに対する最終回答と言われ、コンタックス誕生50周年に500本、60周年に1,000本が限定販売された“Planar T* 1.2/85 AEG”で、50周年の方がレンズ材の違いにより重く一部では珍重されているようです。 写りはプラナーの代表と言われ、高コントラスト・コッテリとした発色・絞っても若干柔らかな描写のプラナーの特徴が最も出てると評価されています。
最後は比較ということで、上記の二本と比べるのは酷かもしれませんが、マニュアル時代から名玉と言われ、純正派の人でもマクロはタムロンと言わせた伝統の“SP AF 90 mm F/2.8 Di macro 1:1”。 その華奢なボディからは想像できない素晴らしい高解像度と柔らかさを絶妙なバランスで兼ね備えたマクロレンズは、ポートレートにも評価が高く万能レンズと言われます。
さあ〜 ってなわけでテストですが、今回は半逆光になる窓の光を画面上に入れたレンズにとっては意地悪な設定になっています。 顔の正面下側に白レフを置いて顔に光を入れていますが光量が足りないのでフォトショップでガンマを起こしてあります。 現像パラメーターやフォトショップによる補正は全て同じように行っています。
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