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EOS-5D 13th Impression Making
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EOS-5Dを使ってみましょう

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EOS-5D 13thインプレッションです♪

 そんな事で暫く使ってきた“Carl Zeiss”レンズですが、コシナ製の新シリーズを除けば全てが生産終了品ですので伝説や思い込みにより正統な評価が難しいのが現状ですね。 ましてや限定品に至ってはコレクションアイテムや投機目的の品と成り果てて購入後一度も開封されることもなく防湿庫で眠っているのが大多数って現状です。 そこで、Karasuが最も使う頻度の高い中望遠レンズの85 mmをポートレートで撮り比べてみましょう。

 って事で今回テストの上がるのが、当家使用頻度No.1のキヤノンの誇るポートレートレンズ最終兵器“EF85/1.2L USM”、ツァイス究極のポートレートレンズ50周年限定“Planar T* 1.2/85 AEG”、タムロン伝統のポートレートマクロ“SP AF 90 mm F/2.8 Di macro 1:1”の何れも劣らぬ高い評価の与えられているレンズです。

 先ずは、キヤノン伝統のF/1.2を誇る大口径ポートレートレンズ“EF85/1.2L USM”。 そのガラスの塊のような重量感やギリギリまで取られた前後の大口径レンズの風貌は圧倒的存在感を感じさせます。 写りもフォーカスの遅さ以外はポートレート使用において高評価を得ています。

 次は、カール ツァイスのポートレートに対する最終回答と言われ、コンタックス誕生50周年に500本、60周年に1,000本が限定販売された“Planar T* 1.2/85 AEG”で、50周年の方がレンズ材の違いにより重く一部では珍重されているようです。 写りはプラナーの代表と言われ、高コントラスト・コッテリとした発色・絞っても若干柔らかな描写のプラナーの特徴が最も出てると評価されています。

 最後は比較ということで、上記の二本と比べるのは酷かもしれませんが、マニュアル時代から名玉と言われ、純正派の人でもマクロはタムロンと言わせた伝統の“SP AF 90 mm F/2.8 Di macro 1:1”。 その華奢なボディからは想像できない素晴らしい高解像度と柔らかさを絶妙なバランスで兼ね備えたマクロレンズは、ポートレートにも評価が高く万能レンズと言われます。

 さあ〜 ってなわけでテストですが、今回は半逆光になる窓の光を画面上に入れたレンズにとっては意地悪な設定になっています。 顔の正面下側に白レフを置いて顔に光を入れていますが光量が足りないのでフォトショップでガンマを起こしてあります。 現像パラメーターやフォトショップによる補正は全て同じように行っています。

 
 F/1.2・・・

上:
 Canon EF85/1.2L USM

下:
 Planar T* 1.2/85 AEG

室内(自然光)
 左奥の窓より外光
 手前下より白レフあり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/800
絞り数値:F/1.2
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
ホワイトバランス:3800K
AFモード:マニュアル


先ずは開放の“F/1.2”での比較ですが・・・

解像感
解像感はEF85/1.2Lの方が感じますが若干線が太いのが気になります。 モニターで見るのと違い、印刷するとPlanar 1.2/85の繊細さが際立ちます。

ボケ味・収差
Planar 1.2/85の方が柔らかく好印象です。 また、色収差が目立ちづらいですね。

色合い・コントラスト
EF85/1.2の方が発色・コントラスト共に高いようで、メリハリのある画になっていますが、裏返しに色の濁りが気になります。

 
 F/2.0・・・

上:
 Canon EF85/1.2L USM

下:
 Planar T* 1.2/85 AEG

室内(自然光)
 左奥の窓より外光
 手前下より白レフあり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/400
絞り数値:F/2.0
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
ホワイトバランス:3800K
AFモード:マニュアル


一段絞って“f/2.0”での比較ですが・・・

解像感
f/1.2開放に比べると違いを感じませんが、髪の毛等の繊細さはPlanar 1.2/85の方が一枚上手ですね。

ボケ味・収差
双方とも良好な性能を発揮していますが、EF85/1.2Lの方が円形のボケを維持していて好印象ですかね。

色合い・コントラスト
両者の目立つ違いは赤色の発色でEF85/1.2Lの方が渋めに写るようです。

 
 F/2.8・・・

上:
 Canon EF85/1.2L USM

中:
 Planar T* 1.2/85 AEG

下:
 Tamron SP AF 90/2.8 Di

室内(自然光)
 左奥の窓より外光
 手前下より白レフあり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/200
絞り数値:F/2.8
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
 (AF 90は90.0 mm)
ホワイトバランス:3800K
AFモード:マニュアル


二段絞って“f/2.8”での比較です・・・

解像感
解像感自体は開放にも拘らずAF90/2.8が健闘しているようで、Planar 1.2/85と甲乙付け難いですね。

ボケ味・収差
さすがにAF90/2.8はボケ味では一歩劣るようですが、収差は良く補正されているようです。

色合い・コントラスト
白が綺麗に出ているPlanar 1.2/85と、色濁りと裏返しだが緑に締りがあるEF85/1.2L、あっさりした色乗りのAF90/2.8と特徴が出ますね。

 
 F/4.0・・・

上:
 Canon EF85/1.2L USM

中:
 Planar T* 1.2/85 AEG

下:
 Tamron SP AF 90/2.8 Di

室内(自然光)
 左奥の窓より外光
 手前下より白レフあり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/100
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
 (AF 90は90.0 mm)
ホワイトバランス:3800K
AFモード:マニュアル


さらに絞って“f/4.0”での比較です・・・

解像感
さすがに、どのレンズも良好な解像感を示しますがAF90/2.8が半歩リードしますかね。 EF85/1.2Lは暗部が潰れ気味になるようです。

ボケ味・収差
ボケ自体は意外とAF90/2.8が大きくPlanar 1.2/85が一番小さな状態ですが、AF90/2.8の荒いボケ味は気になりますね。
また、Planar 1.2/85の色収差の少なさは流石ですね。

色合い・コントラスト
f/2.8と同様の傾向を示しますが、肌の表現としてはPlanar 1.2/85が抜きん出ているでしょうか。

 
 F/5.6・・・

上:
 Canon EF85/1.2L USM

中:
 Planar T* 1.2/85 AEG

下:
 Tamron SP AF 90/2.8 Di

室内(自然光)
 左奥の窓より外光
 手前下より白レフあり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/50
絞り数値:F/5.6
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
 (AF 90は90.0 mm)
ホワイトバランス:3800K
AFモード:マニュアル


さらに絞って“f/5.6”での比較です・・・

解像感
EF85/1.2LとAF90/2.8が一歩リードの高い解像感を示していますね。 しかし、画面全体の質感としては暗部の潰れたEF85/1.2Lに対してPlanar 1.2/85がシャープに見えるから不思議です。

ボケ味・収差
今までとは逆転してPlanar 1.2/85のボケ度が少なくなっています。 全体的に甘い描写を残しながら解像感を上げてきているようです。

色合い・コントラスト
ポートレートとしてはEF85/1.2Lの肌色の透明感が良い感じですが、Planar 1.2/85のしっとりした感じも良いですね。 AF90/2.8は相変わらずあっさりした色合いです。

 
 F/8.0・・・

上:
 Canon EF85/1.2L USM

中:
 Planar T* 1.2/85 AEG

下:
 Tamron SP AF 90/2.8 Di

室内(自然光)
 左奥の窓より外光
 手前下より白レフあり

カメラ:EOS-5D
シャッター速度:1/25
絞り数値:F/8.0
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
 (AF 90は90.0 mm)
ホワイトバランス:3800K
AFモード:マニュアル


さらに絞って“f/8.0”での比較です・・・

解像感
フォーカス面ではAF90/2.8の解像感が抜きん出ていますが画面全体としてはEF85/1.2Lの解像感が非常に高いですね。 Planar 1.2/85は甘さを残した描写を示します。

ボケ味・収差
意外なことにAF90/2.8がボケ度を多く残しているようですが、立体感の感じない平面的なボケ部なのが気になります。 ボケ部の質感が最も伝わるのはEF85/1.2Lでしょうか。

色合い・コントラスト
AF90/2.8は相変わらずあっさりした明るめの色合いで、EF85/1.2Lが暗部を強調した締まった色合い、中間がPlanar 1.2/85てところでしょうか。

 
 総評・・・

 って事で、保有する85 mm〜90 mmの単焦点中望遠レンズのテストをしてみましたが、全般的なレンズの特徴は、

Canon EF 85 mm F/1.2L USM
 改めて優秀な描写能力を再確認いたしましたが、明るい部分に対して暗部の表現が苦手のようですので若干明るめに撮影した方が良い感じでしょうか。 また、ピントの山が大口径レンズにしては見易く使い易いですね。

Carl Zeiss Planar T* 1.2/85 mm AEG
 流石にプラナーと唸らせる描写を示しますが、逆光時にはフレアーが出易いので使い方には注意が必要です。 また、若干暗めに撮影した方が艶っぽさや質感が出るようです。 最短撮影距離が1 mなのは近距離撮影派としては物足りないですね。

Tamron SP AF 90 mm F/2.8 Di macro 1:1
 流石に上記二本のスーパーレンズと比べては見劣りしますが、値段以上に大健闘の性能を示します。 特に癖のない描写と非常に見易いピントの山は使い勝手が良く重宝します。 劣る部分の色乗りはデジタルでは補正できる問題ですので使い方を選べば高い能力を発揮すると思います。

 癖があるといわれるWEF85/1.2L USM”ですが、プラナーを研究して癖を克服してきたレンズらしくWPlanar T* 1.2/85 AEG”に比べれば癖のない纏まりの良さを感じます。 しかし、癖があるだけに決まった時のプラナーは素晴らしく、これからも精進の日々が続きそうです。

 
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