引続きレンズのチャートテストですが、今度は“ズームレンズ”のテストをしてみましょう。　ズームレンズは非純正の“タムロン”でも評価の高い二本ですが、はやり、一般的に言われているように“単焦点レンズ”に比べて解像度は劣るのでしょうか？

　ズームレンズって事で、“テレ側”と“ワイド側”をそれぞれ“開放”と“f/8.0”でテストしてみます。

　※各写真をクリックするとチャート中央部の原寸大が表示されます。

タムロンでは非常に評判の良い標準ズームレンズの“SP AF 28-75-2.8 RX Di LD”ですが、さすがに“f/2.8開放”では若干甘さはありますが侮れない解像度です。

また、“75 mm”のテレ側では“糸巻き”“タル型”もほとんど無く素直な画です。

“f/8.0”まで絞ると単焦点レンズにも引けを取らないほどの解像度でシャープな画を描きます。

“コントラスト”も強くハッキリしており見栄えのする画ですね。

“28 mm”のワイド側ですが、“f/2.8開放”ではテレ側と同じような傾向で若干の甘さはありますが実用になるレベルの解像度ですね。

また、“タル型”が結構目立つレベルで使い方を考える必要がありますね。

“8.0”まで絞ってもワイド側よりも甘さが残るようで少し苦しい結果ですね。

“35 mm”以下は広角レンズに任せた方が良さそうです・・・

これも広角ズームレンズとして評判の良いタムロンの“SP AF 17-35/2.8-4 Di”ですが、開放でも“f/4.0”ですので、それほど悪くない画を見せてくれます。

“糸巻き”“タル型”も無く良好に補正されており、安心して使用できるレベルです。

“f/8.0”まで絞ると、広角ズームレンズとしては悪くない解像度を示します。

“色合い”も素直で好感が持てますね。

“開放F値”が暗い事を除けば、取りあえずは広角レンズとして十分使えるようです。

“17 mm”のワイド側ですが、さすがに“タル型”が目立ちますし、“f/2.8開放”ではかなり甘い画になりますね。

まあ〜　35 mmフルサイズでは超広角となる画角では“ホロゴン”でもあるまいし、仕方が無いレベルでしょうか？

“f/8.0”まで絞ると、なかなか侮れない画を写します。

むしろ“テレ側”よりも解像度が高いようで積極的に使っても良さそうですね。

まあ〜　“タル型”には気を付ける必要がありますが・・・

　って事で“みなみ”さま作成のチャートを使って手持ちのレンズをテストしてきたわけですが、概ね思った通りの結果で評判の良いレンズは伊達に評価が高くないって事ですよね（笑）

　意外だったのは、一般的に非常に評価の高いタムロンの“SP AF28-75/2.8 RX Di LD”の“28 mmワイド側”の画が期待したほど良くなかったって事でしょうか？　一般的には“テレ側”の画に目が行きがちですので、そちら側を中心に調整しているのでしょうか？

　これは、『広角ズームレンズの画が気になるなら単焦点レンズを買え！』って事でしょうか？（笑）