前回の“Lレンズ群”に続くレンズのチャートテストですが、今度は、その他の“単焦点レンズ”をテストしてみましょう。　非Ｌレンズの単焦点といっても評価の高いレンズを揃えているはずですが、やはりＬレンズとは大きな違いがあるのでしょうか？

　※各写真をクリックするとチャート中央部の原寸大が表示されます。

最近は標準ズームレンズに押されているとは言え、35 mmサイズ一眼レフカメラの正統派標準レンズと言えば、やはり“EF 50/1.4 USM”でしょう〜

と言う事で、先ずは“f/1.4開放”でのテストですが、前回テストした“EF 85/1.2L”と似たような傾向で、“コントラスト”が弱く“色収差”がかなり出ています。

“f/2.8”まで絞ると、見違えるほどシャープで“Lレンズ”にも引けを取らない程の解像度を示します。

チャートでも、ほぼ“0.1ライン”まで解像しており、若干の“タル型”以外は気になる点もありませんね。

“f/8.0”まで絞ってもほとんど変わらず安定した解像度を示します。

開放付近は扱いが難しいですが（それが味でもあるんですが・・・）、それ以外は安心して標準レンズとして使用できますね。

これは“EF 135/2.8sf”のソフトフォーカスレンズですが、ソフトレベルを“0”にすれば通常のレンズとして使えます。

さすがに単焦点レンズとしては暗い“f/2.8開放”でも甘い感じがしますが、“色収差”は気にならないレベルですので柔らかさを上手く使えばポートレートには面白いかもしれませんね。

“f/8.0”まで絞ってもカリッと言う感じにはなりませんが、そこそこのズームレンズ並みの解像度はあるようです。

また、若干の“糸巻き”があるようですね。

さすがに評価の高いタムロンの名玉と言われるマクロレンズ“SP AF 90/2.8 Di macro 1:1”と言えども“f/2.8開放”では厳しいようで“コントラスト”“解像度”ともに不満が残るレベルですね。

しかし、この柔らかさが“ポートレートマクロ”と呼ばれ重宝される所以でしょうか？

“f/8.0”まで絞ると、さすがはマクロレンズです。キリッとした画で“解像度”も文句はありません。

“糸巻き”“タル型”も無く安定した癖の無い画像で好感が持てます。

　次へ続きます・・・