って事で、昨年10月の“EOS-5D”導入から約二ヶ月に渡って使ってきたんですが、『客観的にフルサイズってどうなの？』って質問が寄せられていますので、今回は“みなみ”さまより頂いたチャートを使ってテストしてみましょう。

　テストとしては、撮影距離の問題もありますので、最も寄れない“EF 85/1.2L”の最短撮影距離の合わせて“A4サイズ”のチャートが上下にほぼ一杯になる距離に合わせて各レンズで撮っています。　また、絞りはレンズのMTF特性図に合わせて“開放絞り”“f/2.8”“f/8”で撮っています。
　また、ホワイトバランスは“オート”、ピクチャースタイルは“忠実設定”、コントラストは“標準”、シャープネスは“切り”で露出をある程度合わせて“DPPで現像”し、フォトショップ CSで“レベル補正”と“リサイズ”しています。

　って事で、先ずは保有する“Lレンズ群”（何かかっこいいな〜笑）からテストしてみましょうか？

　※各写真をクリックするとチャート中央部の原寸大が表示されます。

キャノンの代表的なポートレートレンズ“EF 85/1.2L USM”ですが、さすがに“f/1.2開放”では“コントラスト”が弱いですし“色収差”や“周辺減光”も出ています。

また、最短撮影距離での撮影では“タル型”も気になるレベルですね。

しかし、“EF 50/1.4 USM”と共に、この癖が独特の画を写します。

“f/2.8”まで絞ると“色収差”や“周辺減光”もほぼ解消されてカリッとした画になります。

チャートでも、ほぼ“0.1ライン”まで解像しており、若干の“タル型”以外文句の付けようがありませんね。

“f/8.0”まで絞ると若干“コントラスト”が上がっているようですが、ほとんどf/2.8から変わらない安定した性能を発揮するようです。

また、全体の色がより正確に表現されているようです。

一部では“神レンズ”とも言われているキヤノンのEFレンズシリーズでも最高の解像度を誇る“EF 135/2.0L USM”ですが、さすがに“f/2.0開放”では若干“コントラスト”が弱いですし“周辺減光”も僅かながら出るようです。

まあ〜　若干ピントが甘いせいもあるのでしょうが・・・（汗）

“f/2.8”まで一段絞るだけで見違えるような解像度を示します。

正にシャープとしか言えない位、チャートでも“0.1ライン”付近までキッチリ解像しています。

“f/8.0”まで絞っても安定した性能で、さすがに評判の良さを感じさせます。

“EF 85/1.2L”と同じような傾向で若干全体の色が正確に表現されているような気がします。

キヤノンの一眼といえば定番中の定番の高級ズームレンズ“EF 70-200/2.8L IS USM”ですが、さすがに評判通り“f/2.8開放”から高い解像度で“0.1ライン”付近まで解像しているようですが、コントラストは若干弱いようです。

また、次のエクステンダー“EF 1.4×”使用と比較する為に“145 mm”でテストしています。

“f/4.0”まで絞ると単焦点レンズと比較しても遜色ない高い解像度を示します。

三段分のブレ軽減を期待できる“手ブレ補正”を考えると被写界深度以外は単焦点レンズ顔負けに使用できそうですね。

“f/8.0”まで絞っても変わらぬ安定した性能で、全く問題ない使用感を示します。

今度は“EF 70-200/2.8L IS USM”の本体焦点距離を“100 mm”にし、エクステンダー“EF 1.4×�U”を使用して実焦点距離を1.4倍の“140 mm”としてみますが、やはり若干“解像度”“コントラスト”共に落ちるようですが、エクステンダー未使用の“f/2.8開放”よりは解像度も高く、なかなか健闘しているのではないでしょうか？

エクステンダー使用でも“f/8.0”まで絞れば“解像度”“コントラスト”共に遜色無いレベルで“手ブレ補正”を考えれば十分に使用できる性能ですね。

ただ、“タル型”が気になるレベルで注意が必要ですね。

　次へ続きます・・・