ツァイスレンズ 1stインプレッションです♪ |
諸君 私は大口径レンズが好きだ。
諸君 私は大口径レンズが好きだ。
諸君 私は大口径レンズが大好きだ。
Lレンズが好きだ。ニッコールが好きだ。ロッコールが好きだ。ツァイスが好きだ。
中望遠が好きだ。標準が好きだ。望遠が好きだ。広角が好きだ。マクロが好きだ。
85/1.2で、50/1.0で、135/2.0で、180/3.5で、200/1.8で、300/2.8で、35/1.4で、24/1.4で、21/2.8で、
この世のすべての大口径レンズで行われる、ありとあらゆる開放撮影が大好きだ。
白レンズをならべたカメラマンの一斉撮影が快音と共に被写体を写し取るのが好きだ。
スタジオの照明に照らし出された被写体が、シャッター音と共にストロボ光に浮かび上がる時など心がおどる。
極薄の被写界深度を操るF/2.0開放の135mmが被写体の睫先端を写止するのが好きだ。
撮影の合間にふっと見せた一瞬の表情を絶妙のタイミングで捕らえた時など胸がすくような気持ちだった。
筒先をそろえたカメラマンの横隊が一つの被写体を取り囲むのが好きだ。
恐慌状態の初心者が、すでに逃したシャッターチャンスに気づかず何度も何度もレリーズしている様など感動すら覚える。
三脚を使った小口径レンズを尻目に薄暗い中で手持ち撮影していく様などはもうたまらない。
手ぶれ補正に頼る小口径レンズ達が被写体ブレに悩む中、動きのある被写体をISO:1600に上げた5Dが次々と写し止めていくのも最高だ。
哀れな軽量主義者達が雑多な小口径レンズで健気にも立ち上がってきたのを、85mm
Lレンズの1.2開放撮影がノーフラッシュで木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える。
信じられない様な極薄の被写界深度に弄ばれるが好きだ。
完璧なフォーカスのつもりがピクセル等倍で見ると僅かに狂っているというのは、とても悲しいものだ。
オートフォーカスの精度限界と視度補正に押し潰されてフォーカスブラケティングさせられるのが好きだ。
ピント精度とパープルブリッジに悩まされて絞りを絞るのは屈辱の極みだ。
諸君 私は大口径レンズを、地獄の様な大口径レンズを望んでいる。
諸君 私に付き従うカメラマン諸君。君達は一体何を望んでいる?
更なる大口径を望むか? ボディーより重いガラスの塊の様な大口径レンズを望むか?
極薄ピントの限りを尽くしコマ収差を盛大に出す、バケツの様な大口径レンズを望むか?
大口径!! 大口径!! 大口径!!
よろしい。ならばプラナーだ。
我々は満身の力をこめて、今まさに切られんとするシャッターだ。
だが、デジタルの極少ファインダに10年もの間堪え続けて来た我々に、ただのプラナーではもはや足りない!!
プラナーを!! 限定販売のプラナーを!!
防湿庫にあるのは、わずかに十数個のレンズに過ぎない。
だがそれらレンズは、デジタルにも対応するフル強者だと私は信仰している。
ならば我らはレンズと5Dで十分なデジタル一眼レフカメラシステムとなろう。
我々を忘却の彼方へと追いやりデジタル専用レンズで満足している連中を叩き起こそう。
ストラップをつかんで引きずり下ろし、絞りを開けさせ思い出させよう。
連中に開放絞りの味を思い出させてやる。
連中に我々のシャッター音を思い出させてやる。
天と地とのはざまには、奴らの感覚では思いもよらぬレンズがある事を思い出させてやる。
数十万円の高額な大口径レンズで世界を写し尽くしてやる。
|
|
って事でツァイスレンズ・・・ |
|
左:
Distagon T* 2.8/21 mm MMJ
中左:
Distagon T* 1.4/35 mm MMJ
中央:
Planar T* 1.4/50 mm ZS
中右:
Planar T* 1.2/55 mm MMG 100 Jahre
右:
Planar T* 1.2/85 mm AEG 50 Years
|
|
って事でポートレートに必要と思われるツァイスレンズを揃えたわけですが、ざっと使ってみた感じでは“P1.2/85”と“D2.8/21”の優秀さが目に付くようです。 使いこなしが極端に難しいといわれる“P1.2/55”はデジタルとの相性が悪いとの噂もあり素晴らしいという感想は今のところないですね。 また、“D1.4/35”も卓越した性能って感じでもなく“EF35/1.4L”と同程度でしょうか?
後は、“M42用”が発売されないのであればマクロレンズとして“Macro Planar T* 2.0/100 mm ZF”を揃えればラインナップも完成ですね。
|
|
Planar T* 1.2/85 mm の実写・・・ |
|
室内(照明なし)
右側の窓より外光あり
カメラ:EOS-5D
レンズ:Planar T* 1.2/85 AEG
シャッター速度:1/640
絞り数値:F/1.2
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル |
|
室内(蛍光灯照明)
カメラ:EOS-5D
レンズ:Planar T* 1.2/85 AEG
シャッター速度:1/40
絞り数値:F/2.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.5
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:85.0 mm
ホワイトバランス:2800K
AFモード:マニュアル
※EF12U接写リング使用 |
|
取りあえず“Planar T* 1.2/85 mm AEG”で一枚撮ってみましたが、正に開放からキレキレの全開状態ですね。 また、開放からコントラストが異常に高くて現像時にコントラストを二段下げても写真の状態です。 さすがに開放では周辺減光が僅かに見られるようですが一段絞れば解消します。
|
|
Distagon T* 2.8/21 mm の実写・・・ |
|
室内(照明なし)
右奥と前の窓より外光あり
カメラ:EOS-5D
レンズ:Distagon T* 2.8/21 MMJ
シャッター速度:1/40
絞り数値:F/2.8
露出補正:0
デジタル補正:+0.5
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:21.0 mm
ホワイトバランス:6500K
AFモード:マニュアル |
|
屋外(くもり)
カメラ:EOS-5D
レンズ:Distagon T* 2.8/21 MMJ
シャッター速度:1/500
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:21.0 mm
ホワイトバランス:5800K
AFモード:マニュアル |
|
先日のロケでの“Distagon T* 2.8/21 mm MMJ”の試写ですが、f/4.0の絞りでレンズ周辺まで完璧な描写をします。 周辺減光はもちろん、画面端の流れや解像度の低下も実用的には無いといって良いレベルで広角レンズとしての完成度は非常に高いといって良いでしょう。
また、最短撮影距離が20 cm程度でレンズ先端から4〜5 cmと非常に短く、広角マクロとして表現の幅が広がりそうですね。
|
|
Planar T* 1.2/55 mm の実写・・・ |
|
室内(照明なし)
右奥と手前の窓より外光あり
カメラ:EOS-5D
レンズ:Planar T* 1.2/55 MMG
シャッター速度:1/80
絞り数値:F/2.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:55.0 mm
ホワイトバランス:6500K
AFモード:マニュアル |
室内(蛍光灯+白熱球)
左手前の窓より外光あり
カメラ:EOS-5D
レンズ:Planar T* 1.2/55 MMG
シャッター速度:1/40
絞り数値:F/2.8
露出補正:0
デジタル補正:-0.5
ISO感度:800
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:55.0 mm
ホワイトバランス:5300K
AFモード:マニュアル
※EF12U接写リング使用 |
|
|
続いて“Planar T* 1.2/55 mm MMG”の試写ですが、銀塩カメラではf/1.2開放からカミソリのようなシャープな切れ味として評判のレンズでしたが、デジタルのEOSではP1.2/85と比べてシャープな感じはないようです。 また、最短撮影距離が60 cmと近代的な50 mm標準レンズと比較して寄れないレンズですね。
まあ〜 このレンズは発表当時から使いこなすのが非常に困難と言われておりますので、しばらく使い込んでみないと正当な評価は下せないと思いますが・・・
|
|
Distagon T* 1.4/35 mm の実写・・・ |
|
屋外(夕暮れ)
カメラ:EOS-5D
レンズ:Distagon T* 1.4/35 MMJ
シャッター速度:1/2500
絞り数値:F/1.4
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:35.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル |
|
屋外(夕暮れ)
カメラ:EOS-5D
レンズ:Distagon T* 1.4/35 MMJ
シャッター速度:1/250
絞り数値:F/4.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.1
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:35.0 mm
ホワイトバランス:6000K
AFモード:マニュアル |
|
|
今度は“Distagon T* 1.4/35 mm MMJ”の試写ですが、使って先ず感じるのはファインダーの見易さですね。 クリヤーで切れが良くコントラストが高いファインダー像は見ているだけで気持ちが良いですが、描写もf/1.4開放の立体感は非常に良い感じですね。 しかし、絞ったときのガチャガチャしたボケは広角レンズの宿命なのでしょうか?
また、今回はテストとして“電子マウントアダプター”を使用してみたのですが、Exifでは“EF50/1.8”として表示されるようですね。 確かにフォーカスエンドが使えるのは、暗いときや大きく絞ってファインダーが見づらいときには便利でしょうが、普段のときは使いませんね〜(笑)
|
|
Sonnar T* 2.8/180 mm の実写・・・ |
|
室内(照明なし)
右側の窓より外光あり
カメラ:EOS-5D
レンズ:Sonnar T* 2.8/180 MMG
シャッター速度:1/100
絞り数値:F/2.8
露出補正:0
デジタル補正:+0.1
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:180.0 mm
ホワイトバランス:4500K
AFモード:マニュアル |
|
室内(照明なし)
右側の窓より外光あり
カメラ:EOS-5D
レンズ:Sonnar T* 2.8/180 MMG
シャッター速度:1/15
絞り数値:F/8.0
露出補正:0
デジタル補正:+0.3
ISO感度:125
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:180.0 mm
ホワイトバランス:4500K
AFモード:マニュアル |
|
|
ええ〜 予定外で特に購入予定がなかったWSonnar T* 2.8/180 mm MMG”ですが、日本ではプラナーに人気が集まりがちだとは言ってもゾナーの評判も気になっていた所にヤフオクで出物がありましたのでついつい買ってしまいました・・・
使ってみるとピントの山が非常に見やすくプラナーでの苦労が嘘のようにW「私にも見えるぞ!」by シャー少佐”状態です。 また、開放では少し固めのボケの中に鋭い切れ味のピント面が同居するスッキリとした描写で、f/5.6以上に絞れば最短撮影距離から完璧な切れ味を見せます。 さらに、プラナー等と違い色乗りが薄いために余計にスッキリした感じに思えます。
最短撮影距離も1.4 mで、それほど短くはありませんが焦点距離が180 mmですので下側の写真程度には寄れますのでポートレートには十分ですね。 頼りない内蔵フードは頂けませんが・・・
|
|
Planar T* 2.0/100 mm の実写・・・ |
|
室内(照明なし)
右側の窓より外光あり
カメラ:EOS-5D
レンズ:Planar T* 2.0/100 AEG
シャッター速度:1/100
絞り数値:F/2.8
露出補正:0
デジタル補正:0
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:100.0 mm
ホワイトバランス:5200K
AFモード:マニュアル |
室内(照明なし)
右側の窓より外光あり
カメラ:EOS-5D
レンズ:Planar T* 2.0/100 AEG
シャッター速度:1/100
絞り数値:F/2.0
露出補正:0
デジタル補正:-0.3
ISO感度:400
露出プログラム:マニュアル
焦点距離:100.0 mm
ホワイトバランス:5200K
AFモード:マニュアル |
|
|
何故だか某マップカメラで安く売っていましたので、どうせ買えない2.0/135の代わりにWPlanar T* 2.0/100 mm AEG”を購入してしまいましたが、マニアの間では非常に使い易いプラナーとして人気のようで限定以外では最良のプラナーとも呼ばれるようです。
たしかにプラナーで苦労するピント山も掴み易く最短撮影距離も90 cm程度でポートレートにも使い易く、一般的には85 mmよりも2〜3万円高いようですがお勧めのレンズですね。 描写は、一段絞ったf/2.8で安定した性能を発揮するようで艶っぽいプラナーらしい画を写しますが、開放では若干甘く周辺減光もありますね。
下側の写真は上のゾナーとほぼ同じ構図の最短撮影距離で撮っていますが、プラナーとゾナーの違いが分かり易いのではないでしょうか?
|
|
|
|