ニコンDK-17MをEOS用に加工 |
最近になってデジタル一眼レフカメラを始めた方ならオートフォーカス中心でしょうから、オートフォーカスの精度は問題になってもファインダーの見易さは気にならないのかも知れませんが、銀塩の一眼レフカメラを使っていて“EOS-20D”や“EOS-kissD”に移行された方ならマニュアルフォーカス時の“ファインダーの見辛さ”には不満をお持ちでしょう・・・
まあ〜 ファインダーの“視野率”は簡単な加工でどうこうできるものではありませんので致し方ありませんが、ファインダーの“倍率の小ささ”は“ミノルタのアングルファインダー”を流用したり、“ニコンのアイピースアダプターDK-17M”を加工して取り付けて改善する方法が各所で紹介されていますね。
そこで、KarasuもDK-17Mを利用しようと思って加工方法をネットで探しましたが、取り付けた状態がキヤノンのカメラ風では無く気に入らないって事で色々と考えていると、以前より背面の液晶に鼻が付くのが嫌で取り付けていた“キヤノンのアイピースエクステンダーEP-EX15”を良く見てみるとDK-17Mと奥行きがほぼ同じではありませんか?
「これは使えるかも・・・」
って事で、早速近所のキタムラでDK-17Mを買ってきて(結構品薄で無い場合もあります)加工してみましょう〜
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用意するもの・・・ |
ニコンのアイピースアダプター DK-17M(そのまま使います)
ニコンの接眼目当て DK-19(あった方が良い感じです)
または、
キヤノンのラバーフレーム Ed(こっちの方が純正っぽく仕上がります)
キヤノンのアイピースエクステンダー EP-EX15(外の側だけ使います)
電動ルーター(無ければ根性だけでも良いです・・・笑)
半円形のヤスリ(10 mm幅くらいの物が適当です)
二液型の粘土状接着剤(二重の筒状になったエポキシ樹脂系接着剤です)
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左上:
純正アイピース
右上:
ラバーカップEd
約700円
左下:
アイピースアダプターDK-17M
約4,200円
右下:
エクステンダーEP-EX15
約1,900円
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EP-EX15の加工手順・・・ |
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加工手順っていっても、ほとんどがEP-EX15の加工なんですが、元々はファインダーの接眼部を後方に15 mm延長させる為のもので取り付けるとファインダーの“倍率が0.5倍に落ちる”と言う(笑)ふざけたプラスチック製の安っぽいレンズが付いているのですが、ほとんどの方が“レンズを外して素通し”で使っているようです。
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って言う事で、先ずはレンズの付いたままの方は、EP-EX15本体の“小さなプラスねじ二本を外し”て中にある“プラスチック製のレンズ二枚”と“ステンレス製の止め具”を取り除きます。
すでにレンズを外して使っている方は、裏蓋を外して加工を開始しましょう。
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後はDK-17Mが入るように中心部(外したねじを結んだ位置が中心になります)にあわせて“直径約24 mm”の穴を開けるわけですが、ヤスリ一本でもできない事はありませんが電動の工具がないと結構根性要りますよ(笑)
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加工を続けると“下の部分は無くなって”しまいますし、“標準のアイピースを取り付ける溝の部分も無くなって”しまいますが問題はありませんので気にしないで加工します。
また、多少の加工部分の雑さはDK-17Mのフランジ部で見えなくなりますのでサクサク削っていきます。
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加工し終わると右写真のようになりますが、少しきつめの方が仕上がりが良いので調子に乗って削り過ぎないように注意して下さい。
加工が終わったら、接着に備えて中性洗剤で洗っておくと良いでしょう。
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DK-17Mの加工手順・・・ |
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これはニコンの殆んどの一眼レフに無加工で取り付けられるアダプターで、ファインダーの“倍率を1.2倍”にする事ができます。
このDK-17Mも一箇所だけ簡単な加工を行います。加工が面倒な場合は、そのままでも構いませんが、DK-17MがEP-EX15に対して“0.5 mmほど長い”ために出っ張りますので、レンズ下部に出っ張っている“ラッチの部分”をヤスリで削ってしまいます。
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EP-EX15と違って本体が“アルミ合金”ですので手加工の場合は非常に根性が要りますよ。
裏側はレンズが飛び出ていますので無理をして傷つけないように注意して下さい。また、削る前にゴムリングを外して下さい。ゴムに削りカスがこびりついて取れなくなります。(経験者談・・・泣)
加工が終わったら、削ってアルミ生地が出ている所の反射の影響が気になりますので“黒く塗って”おきます。
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Edの加工手順・・・ |
今回の加工したファインダーアダプターでは純正のアイピースを使いませんので、そのままでは“接眼部より光が入って”思わしくありませんので何らかの“アイカップ”を付ける必要があります。
簡単なのは、折角ニコンのDK-17Mを使っているのですから専用の“アイカップDK-19”をゴムリングを外した替わりに付ければ無加工で装着できます。しかし、明らかにキヤノン風では無いルックスになりますので気になる方はキヤノンの“ラバーフレームEd”を加工して取り付けます。
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加工方法は簡単で、組み立てた時にDK-17Mのゴムリング部がぶつかる部分を削るのと、EP-EX15との接合方法がありませんので、“接着かネジによる装着”を考えなければなりません。
Karasuは面倒ですので強力な両面テープで止めて終わりです(笑)
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組立方法・・・ |
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全ての加工が終わったら組立ですが、EP-EX15の外側からDK-17Mに“ゴムのリングを付けたまま”射し込み、DK-17Mの“接眼部を下にした状態”で机等の平らな所に固定します。
上部にEP-EX15の内部が出ている状態になりますので、“二液型の粘土状接着剤”で固定して行きますが、接着剤の説明書をよく読んでしっかりと混ぜてから使いましょう。
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実際の所は、接着剤の接着力だけでは心元ありませんのでDK-17Mの先端のネジ部の回りにもしっかりと接着剤を盛って“ネジの部分で固定する”ようにします。
但し、EP-EX15のフタを付けますので邪魔になる所に接着剤を盛らないように注意して下さい。
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また“ラバーフレームEd”を使用する場合は、ラバーフレームをEP-EX15に固定するだけでDK-17Mを押さえる事ができますので特にEP-EX15とDK-17Mを“接着しなくとも”構いません。
どうですか? まるで純正品のような仕上がりでしょ〜(外側は純正部品だから当たり前だけど・・・笑)
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使用テスト・・・ |
って事で完成したファインダーアダプターですが、実際の使用感をお伝えするのは難しく困ってしまいます。まあ〜いくらかでも感じを掴んで頂けるように実際の“EOS-20Dのファインダー像”をパワーショットG5で撮影してみました。
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“ノーマルの純正アイピース”を使った状態のファインダー像ですが、睫毛の部分にマニュアルでフォーカスを合わせるといってもバストアップが限界で、それ以上遠くなると画像が小さすぎてピントが良く分かりません・・・
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加工した“ファインダーアダプターDK-17M+EP-EX15”を使った状態のファインダー像ですが、1.2倍と数字では大した事はありませんが、実際に覗いて見ると明らかに画像が大きくピント合わせも結構楽になりますね。(画像のケラレもほどんどありません)
ファインダーが見易いとマニュアルフォーカスが楽しくなります。EOS-1Dsが買えれば問題はありませんが、EOS-20Dでも捨てたもんではありませんよ。
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完成品・・・ |
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EOS-20Dに完成したファインダーダプターを装着した状態ですが、結構純正っぽい仕上がりで自己満足しております。
このアダプターは、ほとんどの“EOS”に使用する事ができますので試してみては如何でしょうか?
注意点としては、装着すると“視度調整”がズレますので調整を取り直して下さい。
また、アイポイントを16 mmほど使ってしまいますので眼鏡は使用できません。
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