ドール撮影についての考察 |
って事なんですが、ドール撮影についてのコーナーを新しく立ち上げたんですが、先ず第一に思うのは“ドール写真とは何ぞや”って事ですよね。
別に哲学的な話をしようと言うのではないのですが、被写体としてのドールを準備してカメラを構える以上、全く何も考えずに撮影するってことは殆どありえないわけで何らかの意図が働きます。 つまり、それが“どんな写真を撮りたいか?”ってことで、それによりそれぞれの撮影者の目的・方向性が変わってきますよね?
私は基本的にはドール写真は“人物撮影”と近いと考えていますが、人物写真というのは範囲の広い写真分野で“記録写真”“記念写真”“ポートレート写真”“スナップ写真”“スポーツ写真”等を含んでおります。 対してドール撮影の場合は、“スポーツ写真”という要素は殆どないと思いますが、代わりに“物撮写真”が加わります。
各分野を分かり易く説明すると、ドーラーがドールをお迎えして最初に撮影するのが“記録写真”として輸送用の段ボール箱の写真や開封した状態、更にお披露目の写真などという場合が多いでしょうが、実際に大多数のドーラーがここからスタートするのではないでしょうか?
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ドールの記録写真・・・ |
一般にドールの記録写真として考えられるのは、ソフビドールの場合はカベやカーテンを背景に直立した状態で全身をハッキリと写す。 また、シリコンドールの場合は椅子などに座った状態で全身を撮影するってのが多いようですが、ここが特徴で、記録写真なわけですから全身を隈なく写したいって心理が働くと思われます。
次に衣装を替えたりして撮影するわけで、基本的にドールサイトはこのタイプのサイトが多く“リフレクト”も当初このスタイルをとっていましたし、現在もギャラリーは衣装ごとのコーナーという形式をそのまま維持しています。
しかしポーズに制限のあるドールで余り広くはない室内撮影では写真のバリエーションも多くはなく、ひたすら新しい衣装を購入しなければ壁に行き当たることになります。 それが一般に言われる“ドールサイト2年説”で、1年を過ぎると更新が滞り2年程度で止まってしまうことが多いようです。
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ドールの記念写真・・・ |
記録写真を載せたドールサイトを運営すると交流するドーラー様も増えてきて“暑中見舞い”“年賀”“お誕生日”等の“記念写真”を撮って贈るってことがでてきますし、ロケなどでお出掛け撮影をした場合は「どこそこに行ってきました」っという“記念写真”を撮ることになりますし、最初からロケレポートを中心としたスタイルのサイトも多く見られます。
この場合は写真を撮る段階から意図が明確なわけですから、意図を表現するために構図や背景を考えたり、ドールに小道具を持たせたりして撮影することも増えてきますが、ここがドール写真サイトとしての分かれ目で、考えて写真を撮るってことは最初に掲げたように“どんな写真を撮りたいか?”と自分の写真スタイルを考えることになります。
そんな事で、次に行き当たるのが“ポートレート”系の写真と“スナップ”系の写真になるわけで、自分の写真を考えるということは他の人の写真も参考にする場合も多く、カメラ機材などにも金を掛けだして沼に向かっていく方も多く見られるようです(笑)
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ドールのポートレート写真・・・ |
私は自分のスタイルは“ポートレート”だと思っていますので、私を基準に考えると“ドールをいかに綺麗に・可愛く・印象的に撮るか?”を重視して撮影する要素が大きいのがポートレートと感じています。 そんなわけで、背景より主被写体であるドールの写りを最優先して考えますので、ドールの質感を柔らかく撮るために“中望遠レンズ系”で“絞りを開け気味”にして背景は大きくボカしてしまう撮影が多いです。
また、ボケを生かした写真を撮るってことは“ボケを表現できるカメラシステム”も考えることになり、コンパクトタイプのカメラから一眼レフカメラ、さらにはAPSサイズから35 mmフルサイズの一眼レフ(稀には中版サイズ・・・汗)と撮影素子の大きなカメラを求めるようになり、レンズも大口径や単焦点へと沼へ向かっていきます・・・(汗)
さらには、一般のポートレートと同じように“照明機材”等にも力が入るようになり、撮影機材の大型化により機動力が落ちていきます(笑)
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ドールのスナップ写真・・・ |
ポートレートに対してスナップは、その場の雰囲気を必要としますので“広角レンズ系”で“絞り気味に撮る”のが多いと思います。
また、ポートレートよりも動きを表現したい場合も多く、中距離よりも“アップ”や“引きでの写真”も多くなるのではないでしょうか? どちらにしても背景と主被写体の絡みが重要となりますのでポートレートよりも難易度が高いというのが私の印象でしょうか?
一般のスナップでは一瞬の表情を捉えるために反応の早い高価なカメラを必要とする場合もありますが、ドールの場合は動くわけではありませんので“軽量&軽快”な機材が良いと思われ、それほど機材沼に引き込まれる方も少ないのでしょうか?
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ドールの物撮写真・・・ |
ポートレートやスナップが“ドールを人間的に撮る”のに比べて、ドールのカタログ写真等に見られる“ドールをドールとして”正確に表現するってのが“物撮写真”でしょうか?
どちらもドールを綺麗に撮るっという点では一緒ですが方向性は違ってきますよね? どちらかというと室内撮影が中心となるでしょうから、照明設備も完備したスタジオでの撮影っというイメージでしょうか?
こうなると、突き詰めていくと一般のスタジオ撮影と同じで“照明機材”がカメラ以上に重要で底なしの沼へ向かっていくとこになりますし、パソコンによる“レタッチ”などの高度なスキルも必要となります。
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アマチュアの撮影・・・ |
最後にアマチュアの撮影ってことですが、これって考えると非常に難しい問題だと思います。 広い分野で同じように考えられると思いますが、“アマチュア=趣味”と考えると“プロ=仕事”の下のクラスといわれる場合が多いと思いますが、本当にそうなのでしょうか?
一般的にプロ or アマチュアと簡単に言われますが、これって非常に広い範囲の括りですよね。 しかし、私なりに簡単に考えれば、プロはその分野で生計を得れるってことで、一部のトップを除けば“クライアントの満足する結果を出せる人”ってことになると思います。
対してアマチュアは“自分の満足する結果を求める”・・・ いや、さらに言えば“満足する過程を求める”ってことでしょうか? つまりは、直接的な利害を求めずに自分自身で目標のラインを決めて追い求めるわけで、トッププロよりも広い範囲で自由度の高い活動を行える楽しい立場だといえます。
まぁ〜 平たいと言葉でいえば“自己満足”ってことですから、それぞれのドール撮影を楽しみましょうってことで、次回からは具体的な話を進めていきたいと思います・・・
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